一度削ってしまった歯や、歯周病によって溶けてしまった骨は、どんなに優れた最新治療を施しても、完全に元通りに再生することはありません。そのため当院では、治療を終えた状態をいかに長く維持し、新たな疾患を作らせないかという「予防・メンテナンス」に真剣に取り組んでいます。小さなお子様からご高齢の方まで、一人ひとりの口腔環境やライフスタイルに合わせたオーダーメイドの予防プログラムを提案し、地域のみなさまの健康に貢献したいと考えています。
予防・メンテナンス
について
歯科医院における「予防・メンテナンス」とは、むし歯や歯周病を未然に防ぎ、お口の健康を維持するための定期的なケアのことを指します。これには、ご自宅で行う「セルフケア(毎日の歯磨き)」と、歯科医院で行う「プロフェッショナルケア」の両方が欠かせません。
日本人の多くは、成人してから歯を失う主な原因が「むし歯」と「歯周病」であることを知っていますが、それらが「正しく防げる病気である」という認識はまだ十分とは言えません。予防・メンテナンスの目的は、単にお口をきれいにすることだけではなく、以下のような多岐にわたるメリットを享受することにあります。
歯の寿命を延ばす
早期発見・早期予防により、歯を削る量や神経を失うリスクを最小限に抑えることができます。
全身の健康を守る
歯周病菌が血管を通じて全身に回ることで引き起こされる全身疾患(糖尿病、心疾患、認知症など)への悪影響を遮断し、健康な体を維持します。
生涯コストの削減
定期的にメンテナンスに通うことで、将来的な高額治療や長い治療期間を回避でき、結果として生涯にかかる医療費を抑えることにつながります。
予防・メンテナンスは
継続することが大切です
予防歯科において、最も重要なキーワードは「継続」です。なぜなら、お口の中には数千億もの細菌が存在しており、どんなに完璧に磨いたつもりでも、時間の経過とともに細菌の塊である「バイオフィルム」が形成されてしまうからです。
バイオフィルムは、いわば台所のヌメリのようなもので、強力な粘着力を持って歯の表面や歯周ポケットに付着します。これはうがい薬や通常のブラッシングだけでは完全に除去することができません。放置すれば、そこから酸や毒素が排出され、むし歯や歯周病が再発・進行する直接的な原因となります。
そこで重要になるのが、数ヶ月に一度の定期的なメンテナンスです。歯科医院で専用の器具を使い、定期的にプロの清掃を受けることで、このバイオフィルムを物理的に破壊し、
細菌の数をコントロール可能なレベルまで下げることができます。「痛くないから行かない」のではなく、「痛くない状態を維持するために通う」という習慣こそが、80歳で20本の歯を残すための最短ルートなのです。
当院で行う予防・
メンテナンスについて
精密な検査
まずは現在のお口の状態を客観的に把握します。歯周ポケットの深さ測定、歯ぐきからの出血の有無、プラークの付着状態などを細かくチェックし、記録します。これにより、前回のメンテナンス時と比較してどこが改善したか、あるいは新たなリスクが生じていないかを、患者様と視覚的に共有することができます。
プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング(PMTC)
専用の機器と数種類のペーストを使用し、自分では落とせない歯石やバイオフィルム、着色汚れ(ステイン)を徹底的に除去します。痛みはほとんどなく、終わった後は歯の表面がツルツルになり、非常に心地よい爽快感を得られるのが特徴です。
ブラッシング指導(TBI)
お口の形状や歯並び、磨き癖は人それぞれ異なります。当院の歯科衛生士が、患者様に最適な歯ブラシの選び方、角度、動かし方をアドバイスいたします。また、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助用具の効果的な使い方も丁寧にお伝えし、ご自宅でのセルフケアの質を向上させます。
フッ素塗布や生活習慣のアドバイス
歯の再石灰化を促す高濃度フッ素の塗布や、食生活(間食のタイミングや内容)に関するアドバイスも行います。お口の健康は毎日の習慣の積み重ねであるため、患者様が無理なく続けられる改善案を一緒に考えます。
北九州市小倉南区で予防・メンテナンスができるクリニックをお探しの方へ
「しばらく歯科医院に行っていないので、お口の中を見せるのが恥ずかしい」「特に困っていないけれど、将来の歯の状態が不安」という方もご安心ください。北九州市小倉南区のくらとみ歯科クリニックでは、「これからの健康」を一緒に作っていきます。
当院では患者様とのコミュニケーションを大切にし、無理に治療を勧めるのではなく、ご自身のお口への興味を深めていただけるような丁寧な説明を心がけています。歯科医院が「怖い場所」から「お口をリフレッシュし、健康を確認しに行く場所」へと変わるよう、スタッフ一同、笑顔でお迎えいたします。
